『平成から令和へ ~新たな門出~』(福祉経営余話)

文責:理事長  岩崎俊雄

 平成最後となる理事会を3月29日に開催し、平成31年度(令和元年度)事業計画及び当初予算を原案どおりご承認いただきました。併せて、愛晃の杜所長として佐々木敬之を任命した専決処分及び家庭の都合で退職することとなったけやきの家所長石塚康義の後任に、ひのきの杜次長の輕部愼吾を選任する件も議決されました。石塚氏には、すぎのこ学園時代から大変お世話になりましたが、退職後も、引き続き愛晃の杜の準職員としてお手伝い願えることになりました。
 さて、福祉は人なり、と言われますが、人材の確保が大きな社会問題となっています。勿論、福祉の分野に限らないわけですが、福祉の分野の人材確保は大変厳しさを増してきています。特に、虐待問題が大きく報じられている昨今、国を挙げて専門家の確保に積極的に取り組むことになり、その結果として、福祉人材の養成、確保がより深刻となることも心配されます。
 本会においても例年になく厳しい状況下にありましたが、多くの新たな職員を迎え、4月1日に辞令交付式を行いました。その折にも申し上げたところですが、我が国においては少子高齢化が一段と進む中にあって「我が事、丸ごと、地域共生社会」を創ることが大きな課題となっています。課題解決に当たっては、これまでの先人の実践を継承することは勿論のことですが、新しい福祉のあり方を学んできた新人職員に期待するところも大であります。「他人事、丸投げ、地域崩壊社会」とならないよう、職員が一丸となってトータルサポートシステムの構築に向けた取り組みを継続しなければならないと考えています。
 同時に、「心のバリアフリー」にも積極的に加担していきたいと考えています。昨年度、文科省が主催した「心のバリアフリーノート」作成検討会の構成員の一員として検討を重ね、この3月に報告書を取りまとめました。報告書は、小学校から高等学校に至るまでの、心のバリアフリーに関する考え方や参考資料を取りまとめたもので、今年度から使用が開始されることになっています。心のバリアフリーは教育的な側面からのアプローチが決め手である、という私の持論が日の目を見たと実感しているところです。
 元号が「平成」から「令和」に改元される記念すべき年度に当たり、すぎのこ会設立の想いを繋ぐため、なお一層努力する所存でおりますので、皆様のご理解とご支援、ご協力を賜りますよう、改めてお願いいたします。

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