感謝を込めて(福祉経営余話)

文責:すぎのこ会理事長  岩崎俊雄

 去る2月10日、日光地区事務長兼法令遵守部長であり、多機能型事業所「愛晃の杜」総合所長であった村松栄一氏が永眠いたしました。生前皆様からお寄せいただいた御厚意に対し、心からお礼申し上げます。
 平成13年、県北の障害者福祉施設の施設長候補に指名された彼が、法人経営の勉強をしたいということで、本会を訪れたのが出会いの始まりでした。膨大な資料と質問事項を抱えて定期的に訪れ、その回答と根拠法令、エビデンス等をその日のうちに取りまとめ、夜遅く家路に着きました。
 2年ほどたったある日、現在の職場に退職届を提出してきたので、本会の職員に採用してほしいとの話がありました。その真剣な眼差しから拒否することはできないことを知り、整備計画中であった「愛晃の杜」開設準備室長兼「ひのきの杜」次長として迎えることとしました。
 知的障害者授産施設と児童デイサービスセンター「愛晃の杜」更にグループホーム「天花」の初代施設長となった彼は、その後、蕎麦処「愛晃庵」、グループホーム「キスゲ、わたすげ、第二・第三わたすげ」を矢継ぎ早に整備し、昨年度は放課後等デイサービスセンター「のあの杜」をオープンさせました。私どもが日光地区トータルサポートシステムとして計画していた第4次アクションプラン21のほぼ全てを達成させたのです。
 そんな彼に、突然病魔が襲い掛かりました。腹部の痛みを訴え、入院治療を余儀なくされたのが昨年10月のことでした。本人は勿論のこと、誰もが検査入院程度に考えていたのですが、長期になるにしたがって不安が強くなってきました。暮れに見舞った際に、『外泊して身辺の整理をしておきたい。理事長に笑われてしまうから』、起き上がることも辛そうな状態での彼の冗談とも本気ともいえぬ言葉に、絶句しました。
 そして、2月5日の電話の声が最後となりました。個室に移され、身動きすらできなくなってしまった彼が、担当医に外出を許可してくれるよう頼んでほしい、という内容でした。用件が入っていたので、11日に伺う旨を約束して電話を切ったのですが、その前日の息子さんからの訃報でした。
 『ウブゴエカラ灰トナリテマデ』に象徴される、問題を持つ方々に寄り添ったトータルサポートシステムの構築、そのことが私と彼とを繋ぐ太い絆であったと思っています。障害を持つ方々へ注がれた彼の深い愛に敬意を表するとともに、本会発展のために御尽力いただいたことに、心から感謝いたします。

合 掌

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