平成28年度事業進捗状況について(福祉経営余話)

文責:理事長  岩崎俊雄

 来年4月の改正社会福祉法全面施行に向けた政省令等の発出に関する最終的な検討が行われています。今回の改正は社会福祉法人制度創立以来とも言うべき本格的な制度改革であり、国民の期待に応えることができる社会福祉法人となるよう、個々の社会福祉法人が改正の基本であるガバナンスの確立に向けた取り組みが求められています。
 すぎのこ会においては、これまで制度の狭間に残されたサービスの提供基盤整備を重点目標のひとつとして取り組んできました。特に、強い要望のある放課後等デイサービス事業所の整備について、栃木エリアにおいては、2年がかりで取り組んできた「あすひ」が8月にオープンの運びとなりました。「あすひ」は「あすなろ」の別名と言われており、「あすなろ」の利用希望者の増加に伴ってオープンする新たな事業所の名称にふさわしいものと思っています。
 一方、昨年度断念した日光エリアにおける放課後等デイサービス事業所についても、野口地区に土地の確保が可能となり、設計等の準備を開始し、年度内着工をめざすことにしています。また、併設を予定していたグループホームについても、既存グループホーム近隣において整備する方向で、近々に最終判断したいと考えています。
 さらに、栃木エリアにおいては、もくせいの里隣接地の確保について関係機関等と内々の協議を重ねてきましたが、建設可能の見通しとなってきたため、整備すべき具体的な事業内容等についての検討を始めることにしました。また、地域貢献を兼ねた新規事業として計画した、農産物直売所「ふれあいの郷」の再オープン支援事業についても、7月9日、10日のオープンイベントを皮切りに、事業が再開されました。
 ご承知のとおり、厳しい財源問題からも福祉の在り方が問われ、地域包括ケアの方向に進むことが確実視されています。本会が訴えてきたトータルサポートシステムの構築が現実のものになりつつある中にあって、自らの法人の施設・事業所の機能の強化を図ることは勿論のこと、関係機関のご理解を得ながら、事業者間連携を強化し、さらなる利用者本位のサービス体系の確立をめざす所存です。

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